舌側矯正 Q&A

Q.舌側矯正の場合、矯正を開始するまでにどの程度の日数がかかるのでしょうか?
A.表側の矯正で治療出来る症例は、全て舌側矯正でも治療出来ます。
まず審査資料(歯形やレントゲン)をとり診断します。
資料をとった1~2週間後に診断結果をお話しすると同時に、治療期間や治療費用の説明をします。
その後、虫歯や歯周病の検査を行い、もし治療の必要があれば、治療後に矯正治療が開始されることになります。
舌側装置が全部装着されるまでには、部分矯正で3回、上下全部矯正で7~8回かかります。
特に上下全部矯正では、技工所での装置装着のための作業が3~4週間かかるため、装置装着には1ヶ月以上かかります。
Q.舌側矯正ができるかの判断基準は何ですか?
18歳です 噛み合わせと歯並びを直そうかと思っています。 その際に舌側矯正にしたいと思ってるのですができる場合とできない場合があると聞きました。 特にひどいわけではないので、できない場合はあきらめようと思っていますが、判断基準は どういったものなんでしょうか?
A.表側の矯正で治療出来る症例は、全て舌側矯正でも治療出来ます。
リンガル矯正は唇側の矯正に比較して、治療期間が長くなると言われていますが、熟練した術者が担当すれば治療期間には違いはないと思います。
ただし、特に 咬み合わせの深い症例では、リンガル矯正のバイト・プレーン効果により効果的な治療が可能なため唇側より早期に完了する可能性があります。 したがって、症例によっては、リンガル矯正の方が良い結果を出せる可能性が高いと言えますから、一般的な矯正に比べて矯正機能が劣ることはありません。
ただし、リンガル矯正では、矯正専門医の経験と高度の矯正技術が必要ですから、担当医の選択には十分注意する必要があります。 したがって、舌側矯正ができるかの判断基準は、担当する矯正専門医が舌側矯正についての経験と高度の矯正技術を持っているかどうかです。
Q.裏側に器具をつける矯正について。時間とお金がよけいにかかるとは聞きますが、それだけならまだしも中には矯正結果自体がよくないという話を聞きました。 費用面や結果、経験談等のアドバイスをいただければと思います。
A.リンガル矯正は審美性は固定装置中最も優れる矯正装置ですが、装置、技工の費用が高額のため、また術者の高度の矯正技術が必要であるために比較的費用が高くなります。
リンガル矯正の値段が高い以外のデメリットには、違和感と発音障害がありますが装置装着後、数週間、舌が装置に順応するまで、発音障害、違和感がありま す。 ただし、最近はクリッピーL等の小型の装置が使用されているために、早く装置に順応し易くなっていると思います。
この様な装置の改善によって、装置が舌を 傷つける可能性は無いといえますが、矯正ワイヤーが折れたり、ずれたりすると舌を刺激する事がありますから、担当医は特に注意しなければなりません。
清掃性については、装置を直視出来ないため、清掃は比較的難しいと言えますが、舌の自浄作用がそれを補っていると言う先生もいます。 また、リンガル矯正は唇側の矯正に比較して、治療期間が長くなると言われていますが、熟練した術者が担当すれば治療期間には違いはないと思います。
ただし、特に咬み合わせの深い症例では、リンガル矯正のバイト・プレーン効果により効果的な治療が可能なため唇側より早期に完了する可能性があります。 したがって、症例によっては、リンガル矯正の方が良い結果を出せる可能性が高いと言えますから、一般的な矯正に比べて矯正機能が劣ることはありません。
ただし、リンガル矯正では、矯正専門医の経験と高度の矯正技術が必要ですから、担当医の選択には十分注意する必要があります。
Q.本当にどんな出っ歯でも舌側矯正で直せますか?
私は以前に舌側矯正で自分の歯を治したくて、違う歯医者さんでみてもらった時、「(私の場合)裏側につけると下の歯にあたるのでどこの歯医者さんへいっても裏側につける人はいないと思う」みたいな事を言われました。そして、普通の矯正だと3年以上はかかると言われました。人前に出る仕事なので舌側矯正がいいのですが、本当にどんな出っ歯でも舌側矯正で直せるのでしょうか?
A.結論から申し上げれば、どんな出っ歯でも舌側矯正で直せます。
裏側につけると下の歯にあたると言われたそうですが、もともと舌側装置はあたる事を前提に作られていますから、舌側(裏側)装置を付ける事に問題はありません。いずれにしても、舌側(裏側)矯正の治療には、術者の経験と高度の技術が必要ですから、できたら複数以上の矯正専門医の相談を受けた上で、慎重に担当医を決めた方がよいと思います。現在、世界的に見て、歴史と実績をもつ日本舌側矯正学会(JLOA)、ヨーロッパ舌側矯正学会(ESLO)が信頼できる舌側矯正の認定医(Active member)制度を持っています。どうか、舌側(裏側)矯正の治療の出来る、よい矯正歯科専門医を見つけて下さい。
Q.stbとクリッピーLの違いを教えてください。 舌側矯正をしたいと思って悩んでいます。
どっちがいいんでしょうか。
A. stbとクリッピーLの最大の相違点は、クリッピーLがセルフ・ライゲーション・システムを持つことです。
このシステムはフリクション・フリーといわれ、矯正用ワイヤーと矯正装置との摩擦が最小限に抑えられるために、理想的な生理的矯正力がかけ易く、歯周組織と調和した効率的な歯の移動が可能になると言われています。
このため、痛みが少なく、治療期間が短縮されます。 また、このメカニクッスにより、前歯の後方(舌側)への移動もスムーズに効率的に行うことが可能になり、矯正治療最終段階でも歯の整直も確実に行うことができます。
セルフ・ライゲーション・システムを持つ矯正装置は他にもありますが、クリッピーLは矯正治療の全過程(パッシブ、インタラクティブおよびアクティブ)を通して、それぞれの治療過程に適した歯の移動を可能にします。
ただし、stbにはクリッピーLと同じ、小型の装置であるという利点はあります。
したがって、クリッピーLは現在ある舌側装置の中では最も優れた装置といえますが、これを使う矯正歯科医がこの装置の利点を生かせる技術を持つことが重要な要素となります。
舌側矯正の治療には、高度の技術と経験が必要ですから、矯正医の選択は慎重に行って下さい。
Q.舌側矯正を検討しています。インコグニートとクリッピーLどちらがおすすめですか
舌側矯正を検討しています。インコグニートとクリッピーLどちらがおすすめですか?
インコグニートは装着感が優れているように思いますし、システムも画期的のようです。ただ金色ということで 裏側からしていても目立つのでは?とも思っています。 また、クリッピーLも最も進んだ機能と形態を兼ね備えた優れた装置とあってこれも良さそうに思えます
カウンセリングを受けた2医院でそれぞれを採用していたので、実際のところどちらがよいのか決めかねています。
A. ドイツで開発された、インコグニートは、装置の名前ではなく、技工システムを示すと考えた方が良いでしょう。 したがって、一概にクリピーLと比較することはできません。
インコグニートはコンピユーターで歯の舌側の形態に合わせたベースを持つブラケット(矯正装置)を製作し、その装置に合わせた矯正用ワイヤーをロボットで屈曲します。
したがって、歯の理想的な位置の情報は、矯正装置ではなく、ロボットで屈曲した矯正用ワイヤーだけにあることになります。
このために、矯正用ワイヤーが折れたりすれば、ドイツまで矯正用ワイヤーの再生を依頼して、送られるまで治療は中断することになります。
このシステムでは、術者は与えられたワイヤーを、ただ使用するだけで、基本的には術者の技術や経験は必要とされません。
したがって、ある程度、舌側矯正の技術を習得した矯正歯科専門医が、このシステムを取り入れることを躊躇し、抵抗を感じるのは当然の事と思います。
インコグニートとクリッピーLの装置の最大の相違点は、クリッピーLがセルフ・ライゲーション・システムを持つことです。
このシステムはフリクション・フリーといわれ、矯正用ワイヤーと矯正装置との摩擦が最小限に抑えられるために、理想的な生理的矯正力がかけ易く、歯周組織と調和した効率的な歯の移動が可能になると言われています。
このため、痛みが少なく、治療期間が短縮されます。 また、このメカニクッスにより、前歯の後方(舌側)への移動もスムーズに効率的に行うことが可能になり、矯正治療最終段階でも歯の整直も確実に行うことができます。
セルフ・ライゲーション・システムを持つ矯正装置は他にもありますが、クリッピーLは矯正治療の全過程(パッシブ、インタラクティブおよびアクティブ)を通して、それぞれの治療過程に適した歯の移動を可能にします。
また、クリッピーLには、小型の装置であるという利点もあります。インコグニートの装置はやや大きく金色ですから、やや違和感が大きく、目立つかもしれません。
したがって、クリッピーLは現在ある舌側装置の中では最も優れた装置といえますが、これを使う矯正歯科医がこの装置の利点を生かせる技術を持つことが重要な要素となります。
舌側矯正の治療には、高度の技術と経験が必要ですから、矯正医の選択は慎重に行って下さい。
Q.裏側矯正の料金が高いのは、装置の作り方にあると小耳にしました 。
いったいどんな装置の作り方をするのでしょうか?
A. 舌側矯正は装置の価格が高いことも事実ですが、高度の治療技術が必要なため、
その前提として、装置を付けるための高度な技工技術も必要になります。
特に舌側矯正では装置の位置付けを正確に行うことが重要で、この目的を達するため、
まず、理想的な咬み合わせを、歯を分割して模型上で造ります。 この理想的な咬み合わせを基準にして、装置の正確な位置付けを行います。 その上で、患者さんの歯に装置を直接付けるための、 各歯ごとのプラスチックのコアを作る必要があります。
この様な、複雑な技工士による技工過程を経て、はじめて正確な装置の位置付けが可能になり、より良い治療結果が約束される事になります。
従来の外側の矯正では、この様な複雑な技工過程は通常必要ありませんから、装置料が割安になります。